「泣きなさい」

聖書箇所: ルカによる福音書 6章20~23節
牧師 山中臨在

今日の聖書箇所は、今泣いている人は幸いであると語ります。私たちはしばしば、悲しみの中にある人をどうにかして励まそう、慰めようとしますが、人の涙や悲しみには一つとして同じものがなく、人の力では簡単に励ますことはできません。私自身、目の前で泣く人にどう接すればよいのか分からず、いつも無力さを覚えます。

しかし神様は私たちに、無理に涙を止めることはないと言われます。その涙をゆだねることのできるお方を示しておられるのです。私たちの役目は、私たちの力で癒そうとすることではなく、確かに癒してくださるイエス・キリストへとお連れすることです。いわば「紹介状」を渡すことにあります。

イエスご自身も、悲しみを知っておられるお方です。愛する者の死を前に涙を流され、十字架を前に深い苦しみを経験されました。だからこそ、私たちの涙に共感し、受け止めてくださいます。そして「わたしのもとに来なさい」と、今まさに泣いている一人ひとりを招いておられます。

信仰があるから泣いてはいけないのではありません。むしろ、主のもとで安心して泣いてよいのです。その涙の先に、主が備えておられる慰めと希望があります。やがて笑う日が来るという約束は、復活を経験されたイエス様ご自身が語られる確かな希望です。

どうぞ一人で抱え込まず、教会に来てください。共に祈り、御言葉に聞きましょう。主はあなたを決して見捨てず、その涙を受け止めてくださいます。